今年のノーベル平和賞受賞が決まったインド系南アフリカ人の法律家ナビ・ピレイ氏(85)が13日、オランダのハーグで朝日新聞による単独インタビューに応じた。受賞が発表された数時間後、かつて裁判官として働いた国際刑事裁判所(ハーグ、ICC)に対する制裁をトランプ米政権が発表したことについて「言語道断だ」と憤りをあらわにした。
受賞決定に戸惑いも
インタビューは、ピレイ氏が特任裁判官を務めている国際司法裁判所(ICJ)の執務室で行われた。「(受賞決定は)思いがけないことだったから、裁判所の仕事をしようと思ってここへ来ても取りかかれない」と急に訪れた多忙な日々に戸惑いながら、笑顔を見せた。
米国の制裁を「浅はか」と断じる
米国はこれまで制裁対象としてきたICCの赤根智子所長ら個人に加え、ICC本体も対象とした。ピレイ氏は「個人的な怒りや失望を表すために、国際司法の独立に干渉するのは浅はかだ」として、「全く受け入れられない」と断じた。
「一人の政治指導者が、ましてICCに加盟していない国の指導者が、個人的な理由や怒りから、このような思い切った措置を取るとは通常は考えられない」とも語った。
米国とイスラエルによるイラ…この記事は有料記事です。残り1038文字有料会員になると続きをお読みいただけます。