台湾南部の海岸で戦没者遺骨調査開始、半世紀ぶり収容へ
台湾南部海岸で戦没者遺骨調査開始

日本政府は2026年7月20日、太平洋戦争中にバシー海峡やその周辺海域で犠牲となった戦没者の遺骨発掘調査を、台湾南部・屏東県の海岸で開始した。厚生労働省から委託を受けた日本戦没者遺骨収集推進協会が、31日までの日程で実施する。台湾で遺骨が収容されれば、半世紀ぶりのこととなる。

調査の概要と現地の状況

現地の海岸には20日、2カ所の調査地点が設けられ、推進協会から派遣された職員2人を含む日台の調査団が作業を始めた。調査は手作業で行われ、約3~4メートルの深さまで掘り進めて遺骨の発見を試みるという。

バシー海峡やその周辺では、太平洋戦争中に多くの戦没者が出た。今回の調査は、長年にわたり行方不明となっていた遺骨の収容を目指すもので、関係者の間で長年の悲願とされてきた。厚生労働省はこれまでも国内外で遺骨収集事業を進めてきたが、台湾での本格的な発掘調査は久しく行われていなかった。

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日台協力の意義

調査には日本の専門家に加え、台湾側の関係者も参加している。日台間の協力により、遺骨収容の実現が期待される。推進協会の担当者は「手作業で丁寧に掘り進め、一つでも多くの遺骨を収容したい」と述べている。

台湾での遺骨収容が実現すれば、1970年代後半以来の出来事となる。当時も日本政府が台湾各地で調査を実施したが、その後は本格的な活動が途絶えていた。今回の調査は、戦後80年以上が経過した中での新たな取り組みとして注目される。

今後の展望

調査は31日まで続けられる予定で、成果次第では追加の調査も検討されるとみられる。日本政府は今後も遺骨収集事業を継続する方針で、台湾側との連携を強化していく考えだ。

屏東県の海岸では、地元住民も調査を見守り、協力を惜しまない姿勢を示している。戦没者の遺族にとっては長年の思いが実現する可能性があり、関係者の関心が高まっている。

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