国際通貨基金(IMF)の最新予測によると、日本の名目国内総生産(GDP)が2025年にインドに抜かれ、世界4位に転落する見通しとなった。長年世界2位の経済大国だった日本は、2010年に中国に抜かれて3位となり、今回さらに後退することになる。
IMF予測の詳細
IMFが2024年10月に公表した「世界経済見通し」によると、2025年の日本の名目GDPは約4.3兆ドルとなる一方、インドは約4.4兆ドルに達すると予測されている。これにより、日本はインドに次ぐ世界第5位の経済大国となる可能性が高い。
この予測は、日本の低成長とインドの高い成長率が背景にある。2024年の日本の実質GDP成長率は0.3%にとどまる見込みだが、インドは6.5%の成長が見込まれている。また、人口減少と高齢化が日本の経済規模を押し下げる要因となっている。
なぜ日本は後退するのか
日本の経済成長は長年停滞している。バブル崩壊後の「失われた30年」と呼ばれる期間、デフレと低成長が続いた。さらに、少子高齢化による労働力不足が生産性の向上を阻んでいる。一方、インドは若い人口と急速なデジタル化を背景に、高い成長を続けている。
「日本のGDPがインドに抜かれるのは時間の問題だった」と、第一生命経済研究所の経済学者は指摘する。「日本が成長を取り戻すには、構造改革と生産性向上が不可欠だ」と述べている。
今後の展望
日本政府は「新しい資本主義」の下で成長戦略を掲げているが、効果はまだ限定的だ。専門家は、AIやグリーンエネルギーなどの分野でのイノベーションが鍵になると見ている。しかし、人口減少が続く限り、日本の経済規模が再び拡大するのは難しいとの見方が強い。
一方、インドは2027年にはGDPが日本を上回り、さらに2030年までにドイツを抜いて世界3位になる可能性もあると予測されている。インドのモディ首相は「10年以内に世界第3位の経済大国になる」と宣言している。



