中東情勢が大きく揺れ動くなか、アフリカの「未承認国家」ソマリランドにイスラエルが急接近している。その蜜月が地域にもたらすのは、新たな火種か、安定か。
変貌する港町ベルベラ
穏やかな波音を遮るように、巨大なクレーンがきしむ金属音が響く。ソマリランドの港町ベルベラが、変貌(へんぼう)を遂げようとしている。アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ資本で世界最大級の港湾運営会社が、現地政府と開発を進めている。
より大きな変化も起きている。昨年12月末のイスラエルによるソマリランドの国家承認だ。1991年にソマリアからの分離独立を宣言して以降、どの国連加盟国にも承認されなかったソマリランドにとって、歴史的な瞬間だった。
地政学的重要性の高まり
アラブ首長国連邦(UAE)を拠点とする世界最大級の港湾運営・物流会社DPワールドが建設、運営する港湾施設。サウジアラビアから到着した貨物船から、次々とコンテナが下ろされていた=2026年2月16日、ソマリランド北部ベルベラ、中野智明氏撮影
「隣国」は自衛隊が駐留するジブチ、高まる地政学的重要性 「朝まで民衆が踊り、叫び…」



