ドイツのDPA通信は15日夜、国連総会の一般討論演説に合わせたメルツ首相のニューヨーク行きが中止になったと報じた。政府関係者は「首相はベルリンにいる必要がある」と説明したという。
辞任圧力と選挙日程
メルツ氏は当初、米東部時間の23日午後に国連本部で演説する予定だった。だが、今月6日に東部ザクセンアンハルト州であった議会選で自らが党首を務めるキリスト教民主同盟(CDU)が惨敗した後、辞任圧力が強まっている。
20日には、ベルリンと北東部メクレンブルク・フォアポンメルン州で再び議会選が控えており、CDUはここでも厳しい結果が予想される。「外務首相」と呼ばれるほど外交に力を注ぐメルツ氏だが、選挙後の内政に集中するべきだと判断したとみられる。
支持率は就任以来最低
15日に発表された世論調査によると、メルツ氏の仕事ぶりに満足している国民は10%で、就任以来最低となった。不満足は88%。CDUの支持者ですら、不満足(57%)が満足(42%)を上回った。
CDUの全国の支持率は20%。ザクセンアンハルト州の議会選で圧勝した極右政党・ドイツのための選択肢(AfD)が27%で首位につけている。



