財務省は2026年10月7日、個人向け国債の2026年10月募集分の金利条件を発表した。変動10年は年2.05%、固定5年は年2.39%、固定3年は年2.07%に設定され、すべてのタイプで前回(2026年9月募集分)より金利が上昇し、2%台にそろった。
個人向け国債の基本と3つのタイプ
個人向け国債は、日本国政府が発行する個人投資家向けの債券で、国が元本や利子の支払いを責任もって行うため、安全性が高い商品とされる。1万円から1万円単位で購入できる少額投資向けの商品だ。
商品には「変動10年(変動金利型10年満期)」「固定5年(固定金利型5年満期)」「固定3年(固定金利型3年満期)」の3タイプがある。変動10年は半年ごとに適用利率が見直されるが、固定5年と固定3年は購入時の利率が満期まで変わらない。実勢金利が低下した場合も、全タイプで最低金利0.05%(年率)が保証される。
発行から1年経過後はいつでも途中換金が可能だが、その際は直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.79685が差し引かれる。
2026年10月募集の金利と100万円購入時の利子
募集期間は2026年10月8日から10月30日まで、発行日は2026年11月16日。各タイプの金利は以下の通り。
- 変動10年(第199回債):2.05%(税引後1.6335425%)※初回適用利率
- 固定5年(第187回債):2.39%(税引後1.9044715%)
- 固定3年(第197回債):2.07%(税引後1.6494795%)
前回(2026年9月募集分)と比べると、変動10年は0.1%、固定5年は0.15%、固定3年は0.11%それぞれ上昇した。前回は固定5年のみ2%台だったが、今回は全タイプが2%台となった。
100万円を購入した場合の受取利子(税引前)のシミュレーションは以下の通り。なお、変動10年は半年ごとに金利が変わるため、発表金利2.05%が10年間続くと仮定した場合のイメージとなる。
- 変動10年(第199回債):100万円購入、発行日2026年11月16日、償還日2036年11月15日
- 固定5年(第187回債):100万円購入、発行日2026年11月16日、償還日2031年11月15日
- 固定3年(第197回債):100万円購入、発行日2026年11月16日、償還日2029年11月15日
実際に受け取る金額は元本と受取利子の合計額で、利子は半年ごとに支払われ、その都度20.315%の税金(所得税+復興特別所得税+住民税)が差し引かれる。
金利上昇局面の個人向け国債
全タイプが2%台に上昇したことで、金利上昇の恩恵を実感しやすい時期となっている。市場金利が下がっても年0.05%の最低金利が保証される点や、1万円から購入できる点が特徴だ。目的や資金計画に合わせて検討することが重要となる。