衛星通信大手スカパーJSATは5日、映像インフラ事業の売上高を2025年度の72億円から30年度に100億円以上に伸ばす計画を明らかにした。都内にある映像制作拠点を動画配信事業者などに貸し出すことが柱となる。
映像制作拠点の貸し出しが柱
貸し出す映像制作拠点は、東京都江東区にある「スカパー東京メディアセンター」。地下1階・地上6階建てで、屋上には直径6・4メートルのパラボラアンテナ10基を設置する。スタジオや映像編集設備のほか、非常用発電機なども備える。
例えば、海外のスポーツの試合映像を、人工衛星を通じて屋上のアンテナで受信し、音声などを編集した上で国内の動画配信事業者に提供することを想定している。
W杯でDAZNに設備貸し出し
今夏のサッカー・ワールドカップ北中米3か国大会では、動画配信サービス「DAZN(ダゾーン)」に設備を貸し出した。全国のテレビ局やラジオ局に災害時のバックアップ拠点などとして活用してもらうことも視野に入れる。
スカパー!の契約数は12年度の382万件をピークに、25年度は245万件まで減少した。有料衛星放送の落ち込みを補うため、衛星データ販売など宇宙事業にも力を入れている。