財務省が22日に発表した6月の貿易統計(速報)で、原油の輸入単価(1キロリットルあたり)が前年同月比84.7%増の11万7684円となり、1979年以降で円建て過去最高水準を記録したことがわかった。政府はホルムズ海峡を通らないルートでの代替調達を拡大しているが、輸入価格の高止まりが続けば様々な商品の値上がりにつながる可能性がある。
中東からの輸入減少、米国から急増
中東からの原油輸入は前年同月比40.6%減の569万キロリットルで、ほとんどはホルムズ海峡を通らない代替ルートを経由したとみられる。一方、米国からの輸入は272万キロリットルと、前年の約5.6倍に増加した。
背景と影響
日本は原油輸入の9割超を中東のホルムズ海峡経由に依存してきたが、米国とイスラエルによるイラン攻撃直後から、代替ルートでの輸送や米国からの代替調達に力を入れている。ただし従来のルートに比べ輸送日数が延びており、原油市況の急変動に加え、輸送費や保険料の値上がりも輸入単価上昇の要因となっている。



