国際女性デーの3月8日、東京都内で開かれた「性売買問題を考えるシンポジウム」で、韓国から参加した20代の女性が自身の経験を語り始めた。「私も現場にいたときは、性売買は自分の選択だと思っていた」と振り返る。
この女性は10代のときに5年間、性を売っていた。抜け出したいま、「ムム」の活動名で体験を語っており、性売買を脱した当事者団体「ムンチ」の代表を務めている。
14歳で性売買を始めた背景
性売買を始めたのは数え年の14歳のときだ。当時、両親が離婚し、転校先の慣れない環境で、3歳年上の彼氏に出会った。彼は自分をそのまま受け入れてくれた。彼がいなければ自分の存在意義はないと感じるほど思いを寄せたという。
1年ほど一緒に暮らした後、その彼に頼まれ「援助交際」をした。彼がSNSを使って自分になりすまし、身長や体重、金額、「していいこと」などを示した。彼が見つけてきた相手に対して、彼に言われるままに性売買を繰り返した。
逮捕、別離、そして自立への道
やがて性売買が発覚し、逮捕された彼とは別れた。学校もやめ、家族との関係も切れていたため、帰る場所はなかった。
「生きていかなくては」と、今度は自分で相手を探した。「援助交際」でも風俗でも「すべて客の気分次第」と語る。買う側には「未成年だか…」という言葉が続くが、この記事は有料部分で、続きは会員限定となっている。
韓国では2004年、買う側の処罰と、売る側だった人が抜け出す支援を国や自治体の責務と定めた性売買防止法がつくられた。20年以上が過ぎ、現場はどう変わったのか。女性支援の現場を通じて考える連載の第3回である。



