厚生労働省が企業などでの時間外労働(残業)について、月45時間に抑えるよう一律で求めていた指導を9月から取りやめる方針に対し、労働団体などから反発が出ている。「例外中の例外」(識者)とされる45時間超の残業が広まることへの警戒感が強まっている。
連合会長が「時間外労働を促しかねない」と指摘
労働組合の中央組織・連合の芳野友子会長は20日の定例会見で「時間外労働を促しかねない」と指摘。労働時間規制については「一度緩めてしまうと、広範囲にわたって緩んでいくということがある」として「労働者の命と健康を守っていくことを考えると、厳しくあるべきだし、労基署としても指導を強化していくことがあるべき姿だ」と述べた。
企業の健康確保の措置を重点的に確認する厚労省の方針には「評価できる」としつつ、「職場の環境整備はしっかりやっていかなければならない。労使で話し合ってレベルの高いものを求めていくことが今後求められるのではないか」と話した。
過労死弁護団も緊急声明で抗議
過労死弁護団全国連絡会議も20日、強い抗議と撤回を求める緊急声明を出した。代表幹事の川人博弁護士は、政府が進めてきた働き方改革を「正面から否定することにつながる」と非難した。
労働基準法で定める労働時間…この記事は有料記事です。残り206文字



