無印良品を運営する良品計画の10年間の業績で最も注目すべきは、店舗数、売上高、売上総利益が異なる速度で伸びている点である。2016年を100%とした場合、2025年の合計店舗数は186%、売上高は255%、売上総利益は268%まで拡大した。店舗網の拡大以上に売り上げが増え、さらにそれを上回る速度で利益が増えている。
売上高と利益の具体的な推移
2016年2月期の売上高は3071百万円、売上総利益は1501百万円、営業利益は344百万円だった。2025年8月期には売上高7846百万円、売上総利益4029百万円、営業利益738百万円となった。比較可能な無印良品の国内外店舗数も倍増近くまで拡大した。
ECの拡大や物流、店舗の大型化といった影響もあるため、単純に「1店舗ごとの売り上げが伸びた」とまでは言えない。しかし、ただ店舗を増やしただけでなく、それ以上のペースで売上高と利益を伸ばしてきたのは間違いない。
今後の成長戦略
2028年8月期に向けた成長戦略では、出店拡大に加え、日本で培った商品計画や店舗運営の海外展開、商品開発体制の強化、OMO、SCM改革などを成長ドライバーとして掲げている。これらを大きく整理すると、店舗を増やす「量の拡大」と、商品開発、在庫、生産、販売計画を改善する「質の向上」を同時に進める戦略である。
コロナ禍で一時業績が落ち込んでいたが、その後回復し、現在の成長軌道に乗っている。



