佐世保玉屋、倉庫で仮営業続ける 建て替え進まずシャッター店舗に
佐世保玉屋、倉庫で仮営業 建て替え進まずシャッター店舗に

老舗百貨店の佐世保玉屋(長崎県佐世保市)は1月末、アーケード商店街に面した9階建て店舗を閉店した。6月下旬からは、繁華街から離れた関連会社の事務所兼倉庫1階の仮店舗で、屋号を維持しながら営業を続けている。

江戸時代創業、1世紀超の歴史

佐世保玉屋は江戸時代の1806(文化3)年に佐賀県で創業した商店がルーツ。1894(明治27)年に現在の佐世保市に出店し、1920(大正9)年から、1世紀超にわたって閉店した店舗の場所で営業してきた。

かつては商店街の集客の拠点として多くの人でにぎわったが、やがて店舗が老朽化。耐震性に関する法改正によって建て替えが必要になり、2022年3月末までに店舗の解体に着手すると市に報告した。だが、建設資材の高騰などで建て替えは進まず、24年からは耐震診断結果の報告義務が生じないよう、売り場を1階のみに縮小し、これに伴い希望退職も募っていた。

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仮店舗の現状と今後の計画

移転先の仮店舗では、名物のサンドイッチのほか、コーヒー豆、婦人服や雑貨などを販売している。出入り口はシャッターで、扉がないため、シートで塞いで、店内の温度などを保っている。今後は仮店舗の売り場面積を広げたり、改装したりして、「みなさまに喜んでいただける店舗にしていきたい」(担当者)としている。

閉店した店舗については、一部に商業テナントが入るビルへ建て替える計画もあり、田中丸弘子社長は1月末の閉店セレモニーで、「佐世保の未来にお役に立てる施設に生まれ変われるよう協議を重ねています」と話していた。

大丸下関店も2027年8月末で閉店

6月30日、山口県下関市役所。臨時の記者会見を開いた大丸松坂屋百貨店(東京都)は、大丸下関店(下関市)を2027年8月末で閉店すると発表した。JR下関駅に隣接し、「下関の顔」とも言える百貨店の撤退に、関係者らに動揺が広がった。

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