スイス・ジュネーブで15日、先端技術と外交の関わりを議論する国際会議が開かれ、NTTの澤田純会長が人工知能(AI)向けデータセンターへの攻撃リスクの高まりに懸念を示した。
AI向けデータセンターの攻撃リスク
澤田氏は「AIは人々や社会にとって不可欠なサービスになっている」と強調し、紛争や衝突の際にデータセンターが標的となる事態が想定されることについて「深刻な状況にある」と述べた。
サプライチェーン保護の必要性
その上で、半導体や通信、電力システムなど様々な要素でできているデータセンターを保護するには「サプライチェーン(供給網)に注意を払う必要がある」と語った。
通信衛星の安全保障上の重要性
また、澤田氏は通信衛星の安全保障上の重要性も指摘し、「耐久性や信頼性については高度な設計が必要であり、緊急事態の防衛も想定しなくてはならない」と述べた。今年7月に日本政府の宇宙政策委員会の委員長に就任したことに触れ、宇宙安全保障のかじ取り役を担う考えを示した。
国際会議は、スイス政府やジュネーブ州などが設立した財団が主催。AIや脳科学、バイオ技術などに関する外交の進め方や課題などが議論された。