水素燃焼の水蒸気で調理、知多市のカフェで国内初の水素メニュー提供開始
水素燃焼の水蒸気で調理、知多市のカフェで国内初の水素メニュー提供開始

愛知県知多市のカフェで9日、水素を使った「ヘルシーグリルチキンプレート」と「グリル野菜プレート」の提供が始まった。県によると、公共施設の飲食店で通常の水素メニューを提供するのは国内初となる。

水素燃焼の特性を生かした調理法

水素が燃える際に発生する水蒸気が食材の水分やうま味を閉じ込め、外はカリッと中はジューシーに仕上がるほか、二酸化炭素削減にもつながるという。

県内には31か所の水素ステーションがあり、水素利用の先進地として知られる。今回の水素メニューは、県の低炭素水素モデルタウン実証事業の一環として実施される。

水素供給網と実証の広がり

水素ステーションを拠点に、既存のプロパンガス供給網を通じて水素を配送することで、水素自動車や産業用に限られてきた水素の利用先を街中に拡大する。結果を検証し、県内や全国への波及を目指す。

佐布里公園内の梅の館に入るカフェでは、屋外に水素の入った軽量容器が設置され、配管で水素グリラーやコンロとつなげられて調理に使われる。

提供内容と今後の予定

出来上がった料理について、カフェスタッフは「焼き加減は変わらないが、炎はしっとりしている」と話した。どちらの料理もパン、スープ、ドリンク付きで1480円(税込み)。月末には、豆の焙煎に水素を使ったコーヒーも提供予定だ。

同市臨海部には東邦ガスの水素製造プラントがあり、市内では製麺所の水素ボイラーや公園体育館に水素燃料電池を置いて照明や非常時電源に使う実証も始まっている。