西日本シティ銀行の新本店が入る「西日本シティビル」(地上14階、地下4階建て)が21日、福岡市のJR博多駅前で全面開業した。低層階の商業ゾーンでは九州初進出の飲食店などの営業も始まった。隣接地の明治公園でも市の再整備によりレストランなどが来月から営業を開始する予定で、九州最大都市の玄関口で新たな集客拠点となりそうだ。
夜間・土日の窓口営業を初導入
西日本シティ銀行の新本店は、平日の夜間と土・日曜日の窓口営業を初めて導入した。好立地を生かして個人客との接点を増やす狙いで、来店客数は近くの仮店舗での営業時と比べ1~2割増を目指す。「金利ある世界」で収益環境が改善する中、貸出金の原資となる預金の獲得や投資信託の販売拡大を図る。本店での窓口営業の延長は珍しいという。
平日は午前9時から午後8時まで(従来は午後3時まで)営業時間を延長。土日は午前10時から午後5時までの営業で、口座の開設や資産運用の相談を受け付ける。博多駅は乗車数が1日25万人超と九州・山口で最大で、新ビルは地下通路で直結する。ビル1階に誘致した若者に人気の飲食店の集客力も活用し、仕事帰りや休日の利用を期待する。
預金獲得競争の激化に対応
営業時間延長の背景には、預金の獲得競争が激化していることがある。メガバンクやネット銀行は高金利キャンペーンなどで攻勢をかける。一方、地銀の個人預金の伸び率は鈍化傾向で、西日本シティ銀は新本店の開業を個人客開拓の起爆剤にしたい考えだ。
記者会見した村上英之頭取は「最終的な差別化手段は、リアル(実際)の接点とコンサル(相談)の能力」とし、営業時間拡大について「新たな接点確保で、客数増にチャレンジする」と強調した。



