日本製紙は5日、2027年3月期の連結業績予想を取り下げ、「未定」とした。今年5月に起きた米国子会社の爆発事故や、熊本県の地震で八代工場(同県八代市)が被災したことを受け、「グループの業績への影響を合理的に算定することが困難」と判断した。
当初予想と被災状況
今年5月時点の予想では、売上高が1兆2200億円、純利益は100億円と見込んでいた。八代工場では9人が亡くなり、煙突が折れるなど損壊が激しく操業再開のめどが立っていない。
28年までに八代工場に約310億円を投じ、トイレットペーパーなど家庭向け製品の生産を始める計画だったが、先行きが不透明になった。
米国工場の事故と今後の影響
米国工場はタンクの破裂で11人が亡くなり操業を停止した。今後、賠償を含む多額の損失計上が見込まれる。
4~6月期決算
同時に発表した26年4~6月期連結決算は、純損益が2億円の赤字(前年同期は19億円の黒字)だった。海外事業の不振などが響いた。売上高は7.5%増の3144億円だった。



