東洋経済『CSR企業総覧』編集部が発表した最新の女性管理職比率ランキングによると、女性管理職の人数が最も多い企業はニチイ学館で3376人(女性管理職比率79.3%)となった。2位はイオンで3119人(30.5%)、3位は東京海上ホールディングスで2144人(30.5%)と続く。上位100社の中でも、ニチイ学館の女性管理職数は突出しており、業界をリードする存在である。
女性管理職比率上位10社の顔ぶれ
女性管理職比率のトップは、前回に引き続きABC Cooking Studioで100%(28人)を達成。2位は東横イン(98.1%、254人)、3位はハーバー研究所(54.5%、12人)となった。4位にはLink-Uグループとグローム・ホールディングスが50.0%(各3人)で並んだ。6位以下では、京都きもの友禅ホールディングス(83.3%、5人)、ニチイ学館(79.3%、3376人)、ミアヘルサホールディングス(70.3%、248人)、ハウス オブ ローゼ(69.5%、57人)、ハーバー研究所(65.0%、39人)と続く。
業種別の傾向:保険業がトップも微減
業種別平均値を見ると、女性管理職比率が高い業種は保険業28.4%(前回31.7%)、サービス業22.9%(21.8%)、その他金融業22.4%(21.8%)、銀行業20.5%(19.7%)、空運業20.5%(20.0%)である。保険業は前回から3.3ポイント低下したが、依然としてトップを維持している。一方、低い業種は鉄鋼2.8%(2.9%)、輸送用機器3.8%(3.0%)、金属製品3.9%(3.8%)、建設業4.4%(4.4%)、パルプ・紙4.4%(4.0%)で、いずれも前回からほぼ横ばいとなっている。
女性部長比率:ABC Cooking Studioが2年連続首位
女性部長比率のランキングでは、ABC Cooking Studioが100%(28人)で2年連続の1位。2位は東横イン(98.1%、254人)、3位はハーバー研究所(54.5%、12人)となった。4位はLink-Uグループとグローム・ホールディングスが50.0%(各3人)で並んでいる。業種別平均では、サービス業14.3%(前回13.9%)、医薬品13.5%(8.0%)、保険業13.5%(15.4%)、繊維製品11.3%(4.4%)、その他金融業9.7%(8.9%)が高い。低い業種はパルプ・紙0.9%(1.0%)、金属製品1.4%(1.4%)、ゴム製品1.4%(1.9%)、ガラス・土石製品1.9%(4.0%)、建設業2.0%(1.5%)で、全業種平均は6.1%(5.4%)と前回から0.7ポイント上昇した。
今後の展望:女性首相誕生が追い風に?
本ランキングは、日本の企業における女性管理職の現状を如実に示している。特にニチイ学館やABC Cooking Studioのような企業が高い水準を維持する一方、鉄鋼や建設などの業種では依然として低い比率にとどまっている。東洋経済『CSR企業総覧』編集部は、女性活躍推進の流れが加速する中、女性首相の誕生がさらなる追い風となる可能性に言及している。今後の動向が注目される。



