ダイドードリンコは2025年7月28日、1975年の創業以来初となる商品ブランドの全面刷新を発表した。個別商品単位の展開から「dydo」ブランド全体で競う戦略へ転換する。同社は国内飲料事業における自販機チャネルの販売比率が約9割を占めており、自販機市場全体の低迷の影響を大きく受ける中、中島恵透社長は「当社は自販機を『1つの店舗』と見なしている。厳しい市場環境の中で、売り場としての価値を提供し続けなければならない」と説明する。
厳しい自販機市場とブランド刷新の狙い
日本国内の自販機市場は厳しい状況が続いている。物価高により消費者の節約志向が高まる中、コンビニエンスストアやスーパーと比べて自販機の価格が高いことなどから売り上げが低迷。飲料メーカー各社は自販機事業からの撤退や、自販機台数の削減を余儀なくされている。
こうした中、ダイドードリンコは「ダイドーブレンドコーヒー」などの個別商品単位での展開から、「dydo」という商品ブランド全体で競う戦略へと変更する。ブランド全面刷新に伴い、同社は商品パッケージデザインと自販機のデザインをアップデートする。
パッケージと自販機のデザイン刷新
パッケージは一律のデザインにするのではなく、商品の特性に応じて2つを使い分ける。水やお茶などのベーシックな商品は、和柄のテクスチャーを背景に素材のアイコンを配したシンプルでスタイリッシュなデザインに統一。一方、「ダイドーブレンドコーヒー」のようなロングセラー商品については、新しいブランドロゴを記しつつ、従来のアイコニックな個別デザインを継続する。
自販機自体のデザインも新ブランド仕様に更新する。新しいデザインの自販機は8月以降、東京・大阪・愛知エリアから順次展開を開始し、まずは新規で200台を設置する予定だ。同社は現在、不採算自販機の撤収といった収益構造改革を進めているため、自販機の総台数を大幅に増やすことはないとしている。
今後の展望
中島社長は、自販機市場が厳しい状況にあることを認めた上で「自販機事業が当社の柱であることに変わりはない」とコメントした。今回のブランド刷新によって、同社は自販機事業を再成長させることができるかが注目される。



