化学大手4社、4~6月期決算で利益大幅増 中東情勢で在庫評価益
化学大手4社、4~6月期決算で利益大幅増 中東情勢で

化学大手4社の2026年4~6月期連結決算が5日、出そろった。住友化学は増収で黒字に転換し、残る3社も増収増益と好調だった。中東情勢の悪化前に安く原料を調達して生産した在庫の価値が上昇し、在庫評価益が膨らんだことで、各社の利益が大幅に増えた。

各社の最終利益は大幅増

5日に発表した三井化学の最終利益は前年同期比44倍の320億円だった。26年3月期に進めた構造改革などで費用削減が進んだほか、石油化学事業で在庫評価益が膨らんだ。

2月に米国とイランによる戦闘が始まったことで原油高となり、プラスチック製品の原料となるナフサ(粗製ガソリン)の価格が上昇し、在庫の価値が高まったことが寄与した。供給が途絶えた際に事業が止まるリスクを避けるため、顧客が在庫を積み増す動きもあり、需要増につながった。

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他社も好調、通期予想は据え置き

他の3社も同様で、4~6月期の最終利益は三菱ケミカルグループが2.9倍の577億円、旭化成が2.7倍の537億円と大幅増だった。住友化学も407億円(前年同期は45億円の赤字)で、黒字に転換した。

27年3月期の業績予想では、4~9月期について修正する動きがあったが、通期では全社が修正しなかった。中東情勢の行方が見通せず、影響を織り込めないことなどが理由という。三菱ケミカルグループの木田稔CFO(最高財務責任者)は7月31日の決算記者会見で「ナフサ価格が下がれば、利益は剥落する。今後も価格動向を見守りたい」と述べた。

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