金融庁の公認会計士・監査審査会は11日、会計不正が明らかになった人工知能(AI)開発のオルツをめぐり、同社を監査していた監査法人シドー(横浜市)に対する行政処分をするよう、金融庁に勧告した。
勧告の対象と監査の経緯
行政処分の勧告を受けたのはシドーと業務執行社員2人。シドーは売上高を過大に計上したとして、金融商品取引法違反(有価証券報告書虚偽記載など)の罪に問われたオルツの監査を手がけていた。
検査で判明した不備の内容
監査審査会はシドーに検査を実施。オルツの2022年~24年12月期の財務書類などの監査で、不正リスクの識別や内部統制の不備の検討など、監査手続きに「広範かつ多数の不備が認められる」と指摘。シドーは現場の判断について重要な不備を指摘できず、品質管理態勢が「著しく不適切」などと認定した。
オルツをめぐり、シドーは外部監査を担当していた。今回の勧告を受け、金融庁が今後の処分内容を決定する見通しだ。



