世界遺産・上賀茂神社(京都市北区)で22日、奉納演奏会が行われる。昨年の葵祭で斎王代を務めた地歌箏曲演奏家・山内彩さん(26)も参加し、古社との良縁に感謝を込めて特別な「音」をささげる。
「音の逢ふひ―AOI―」に込められた意味
演奏会のタイトル「音の逢ふひ―AOI―」には、神と人、音と音が逢う日という意味が込められている。葵は古くは「あふひ」と読み、神と人を結ぶ植物とされてきた。京都三大祭りの一つ、葵祭はともに世界遺産の上賀茂神社と下鴨神社の例祭で、参加者はフタバアオイの葉を身につけることでも知られる。
斎王代として禊の儀に臨んだ場所での演奏
演奏会が行われる境内の橋殿(国重要文化財)は、山内さんが葵祭の第67代斎王代として心身を清める「禊の儀」に臨んだ場所だ。「翌年に演奏ができるとは夢にも思っていませんでした」と山内さんは語る。
異なる音楽の融合と自然音
地歌、雅楽、現代音楽のアーティストが創りだす音の出逢いは、米テレビ界の最優秀作を選ぶエミー賞受賞作「SHOGUN 将軍」の劇中曲の編曲を手がけた作曲家・石田多朗さんが音楽構成を担当し、自らも出演する。当日は異なる音楽の融合とともに、川のせせらぎ、風、秋の虫の声といった境内で織りなされる自然音も聴きどころとなる。
演奏会は午後5時から8時(6時半開演)。チケット購入や出演アーティストなどの詳細はサイトで確認できる。山内さんは「この場所、この日だからこそ生まれる『一夜限りの特別な体験』をお届けできれば」と参加を呼び掛けている。



