EU、中国製HVとPHVに緊急輸入制限、輸入枠35万台で発動へ
EU、中国製HVとPHVに緊急輸入制限、輸入枠35万台で発動へ

欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は12日、中国製のハイブリッド車(HV)とプラグインハイブリッド車(PHV)について、暫定的なセーフガード(緊急輸入制限)を導入すると明らかにした。12月初旬にも発動する。欧州メーカーの保護が狙いで、中国からの年間輸入台数は半分以下となる見通しだ。

輸入枠は年間35万台、4年間で年6%拡大

欧州委によると、中国製のHVとPHVに対し、年間35万台の輸入枠を設ける。期間は4年間で輸入枠は年6%ずつ拡大する。

2026年の中国からの輸入台数は80万台と見込まれており、今回の措置によって、半分以下になる。EUでの中国製HVとPHVの新車販売シェア(市場占有率)は12%程度から6%に下がる見通しだ。

貿易赤字の持続不可能性を理由に行動へ

欧州委高官は12日、「中国との貿易では1日あたり10億ユーロ(約1770億円)を超える貿易赤字に直面しており、持続不可能だ。我々は分析をするのではなく、行動を取ることにした」と記者団に語った。

EUは24年秋に中国製EVに高関税をかけたが、中国製HVとPHVの輸入は急増していた。EU側は、8~9日に北京で開かれたEUと中国の貿易担当による閣僚級会議後、HVなどを巡って中国製品の輸出抑止で一致したと明らかにしていた。

中国以外のメーカーには恩恵の可能性

EUは日本など第三国に対しても国ごとに輸入枠を設けるとしているが、欧州委高官は「中国製の台頭で失ったシェアを(各メーカーが)取り戻すものになるだろう」としており、中国以外のメーカーには恩恵があるとの見方を示している。