日米欧の主要中央銀行がそろって利上げを検討する「中銀ウィーク」が始まった。金融市場では、じりじりと円高ドル安が進む対ドル円相場への影響に加え、8月にそろって値を大きく上げた金(ゴールド)や暗号資産(仮想通貨)の動向にも注目が集まる。
ECBは2会合ぶりの利上げ観測
欧州中央銀行(ECB)は9、10日に開いている理事会で、今年6月以来、2会合ぶりに政策金利を0.25%幅引き上げる可能性がある。中東情勢を受けたエネルギー価格の上昇が物価高(インフレ)懸念を強めているためだ。
翌週15、16日には米連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)を開く。直近の米雇用統計が想定を超えて好調だったことで、市場の利上げ確率は高まっている。利上げすれば、ウォーシュ議長が就任して初となる。
日銀は「さらなる利上げ」に言及
17、18日には日本銀行が金融政策決定会合を開く。日銀は、基調的な物価上昇率が物価目標「2%」を超えるリスクを警戒。日銀の増一行審議委員は10日の講演で「さらなる利上げを進めていくことが、金融正常化の完成には求められている」と述べた。
対ドル円相場は9月はじめから7円超の円高ドル安が進んだ。10日は1ドル=153円台での値動き。同日午後9時過ぎに判明するECBの決定や、ラガルド総裁の記者会見を前に「様子見」のもようだ。
ドル相場への影響が大きい米物価動向にも関心が集まっている。



