イスラエル紙ハアレツは8日、パレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスによる2023年10月7日のイスラエル襲撃について、ネタニヤフ首相に対し、アラブ首長国連邦(UAE)のムハンマド大統領が事前に警告していたと報じた。ネタニヤフ氏は報道を「虚偽だ」と否定したものの、野党から批判が相次ぎ、10月に迫る総選挙を前に手痛い逆風になりそうだ。
約10日前に45分の電話協議
ハアレツによると、ムハンマド氏は襲撃の約10日前にネタニヤフ氏と45分にわたって電話で協議。その際、当時ハマスのガザ地区最高指導者だったヤヒヤ・シンワル氏がイスラエルへの大規模攻撃を計画していると警告し、地域全体の不安定化につながりかねないとの懸念を伝えたという。
警告は治安機関に伝わらず
ネタニヤフ氏は、イスラエルがあらゆる事態に備えているなどと回答。この警告について治安機関のトップらに伝えなかったという。ハアレツは、両者の会話の内容を知る外国高官3人を含む国内外数十人の関係者や多数の文書記録の取材に基づいて報じたと主張している。
報道は「捏造」 首相は訴訟指示
報道に対してネタニヤフ氏は「捏造」と否定し、訴訟を指示した。この問題を巡っては、野党から批判が相次いでおり、10月に迫る総選挙を前に与党に打撃となる可能性がある。



