ベスタス、北九州市に風力発電機組み立て拠点新設へ 投資額26億円
ベスタス、北九州市に風力発電機組み立て拠点新設へ

世界有数の大手風力発電機メーカーであるデンマークの「ベスタス」は、北九州市若松区に風力発電機の組み立てやメンテナンスに必要な機器を保管する拠点を新設すると発表した。投資額は約26億円で、経済産業省が最大2分の1を補助する。2029年度の開設を目指している。

新拠点の役割と国内移管

日本法人によると、新拠点では風車の制御を担う基軸部分「ナセル」用の機器を保管する。これらの機器は国内各地の洋上風力発電プロジェクトの近接地に運ばれ、現地での組み立てに使用される。現在、ナセルの組み立ては海外で行われているが、拠点開設に伴い国内に移管される。

立地理由と市場拡大の見込み

北九州市への立地を決めた理由について、広報担当者は「交通網の発達や風車のサプライチェーンの集積など」を挙げた。ベスタス製の風力発電機は、今年3月に営業運転を開始した北九州市沖の洋上風力発電所「北九州響灘洋上ウインドファーム」や、秋田県沖の洋上風力発電事業などで導入されており、今後も市場の拡大が見込まれている。

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政府の洋上風力戦略

政府は洋上風力を再生可能エネルギー普及の「切り札」と位置付け、2040年までに原子力発電所30基分以上に相当する30~45ギガワット分の事業を決める目標を掲げている。関連産業の国内集積も目指しており、経産省は今年3月にベスタスと覚書を締結していた。

地元自治体の歓迎

北九州市の武内和久市長はこの日、「洋上風力発電の総合拠点化を目指す市にとって、大きなステップだ」と歓迎した。福岡県の服部誠太郎知事も「色々な点での波及効果と雇用創出が期待できる」と述べた。

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