ダイキン工業は2026年7月21日、「第2回 ダイキン 世界の空気感調査」の結果を発表した。調査は2026年5月29日~6月5日、世界11カ国・12都市の自宅にエアコンを保有する20~60代1,200人(各都市100人)を対象にインターネットで実施した。
86.5%が「5年前より暑くなった」と実感
世界12都市の86.5%が「5年前より暑くなった」と回答した。都市別ではバンコク(97.0%)が最も高く、東京とデリーはいずれも94%で続いた。
観測データでは、東京の6~8月の平均最高気温は2018~2020年の29.7℃から2023~2025年は31.9℃へ2.3℃上昇。猛暑日数も年間平均12.0日から23.7日へ約2倍に増加している。
12都市の中で平均最高気温が最も高いのはドバイ(UAE)の40℃超。一方、熱波に見舞われているパリ(フランス)の平均最高気温は26℃台にとどまり、他都市と比較して低く、本来は過ごしやすい気候であることがうかがえる。
東京の冷房使用時間は世界最長
暑い時期に自宅で過ごす際の1日の冷房使用時間は、東京が平均14時間12分で世界12都市中最長だった。2位はヒューストン(14時間02分)、3位はドバイ(12時間56分)。東京では「24時間(ほぼ終日稼働)」と回答した人が29%で、11時間以上使用する人と合わせると63%に達した。
エアコンの使用期間が5年前より「長くなった」と回答した人も83.0%だった。省エネや節電の工夫では「設定温度を高めに設定する」が65%となり、世界12都市で最も高かった。
暑さで外出控え、約9割が体調不良を経験
暑さによる生活の変化では、「日中の外出や屋外での活動を控えたことがある」が世界12都市で59.1%と最多だった。暑さによる体の不調を経験した人は89.9%に上り、最も多かった症状は「睡眠の質の低下」(58.3%)、「疲労感やだるさ」(50.9%)、「頭痛」(36.1%)が続いた。
睡眠時の冷房利用、東京は「朝までつけっぱなし」が過半数
睡眠時の冷房利用では、「朝までつけっぱなし」が多い都市はドバイ(67.7%)、ヒューストン(63.5%)、東京(58.6%)の順。東京では「切タイマー」(34.5%)を大きく上回り、近年の夜間の暑さがエアコンの使い方を変えつつある実態がうかがえた。睡眠時に週4日以上エアコンを使用している人は東京で77%となり、世界12都市では9番目だった。
約6割が「エアコンを十分に使えないことがある」
暑い時期に電気代や電力供給などを理由にエアコンを十分に使えないことが「ある」と回答した人は、世界12都市で64.4%。「制約がなければエアコンの使用を増やしたい」と答えた人は約9割に達した。「エアコンを使いたいすべての人が利用できる状況だと思わない」とする回答は、東京でも過半数を占めた。
各都市のユニークな暑さ対策
調査では、各都市ならではの暑さ対策も紹介された。東京では小型ファンを搭載した「ファン付きウェア」が屋外作業などで普及。デリーでは素焼きの壺「マトカ」で水を自然に冷やす伝統的な方法が使われている。ニューヨークでは、行政のルールに基づき消火栓に専用キャップを取り付け、噴水のように水を出して涼を取る文化がある。



