土星が見やすい時期になりました。2026年いっぱいから年始までが見ごろです。土星は、大都市の東京や大阪からでも見えます。今回は、土星の見つけ方と、太陽系一魅力的なリングを見る方法を紹介します。
土星の見つけ方と観測時期
土星が、夜9時の空に見やすい時期になりました。この時期は毎年2週間ずつシフトし、15年で春秋反転します。今年2026年は9月~2027年1月が見頃です(15年後は1~7月ごろになります)。なお、同じ夜8時でも見える方向は変わります。2026年9月は東の空、11月は南の空、1月は西の空です。土星は明るいので、当該時間にその方向を見て、1番明るい黄色っぽい星を見れば、だいたい土星です。
間違いようもない空の目印として、月のそばにある日を選ぶのもおすすめです。月と土星が並ぶ日は、9月27日(日)、10月24日(土)、11月20日(金)、12月18日(金)、2027年1月14日(木)です。±1日でも大丈夫ですが、月は1日で結構移動するので、できればどんぴしゃりがおすすめです。天気はどうしようもないですけどね。
土星のリングを見るには望遠鏡が必要
土星といえば、なんといってもリングです。一目見れば「宇宙の不思議」を感じてしまう、強烈な魅力があります。ただ、リングを見るにはある程度高性能な望遠鏡が必要です。実際、あのガリレオですら望遠鏡の性能が低く、土星が「ふくらんで」見えるが、リングだとは見抜けず、半世紀後のホイヘンスに発見の栄誉を譲ることになったほどです。
望遠鏡の倍率は、30倍は必要です。のぞいて像に色にじみが目立たないのも重要です。ズーム双眼鏡の質の悪いモデルやおもちゃグレードの望遠鏡だとここが問題になります。しっかりとした台座に固定する必要があります。最低限カメラやビデオ用の三脚に望遠鏡をつけましょう。できれば方向をジワジワと変えられる微動装置付きがあるとよいです。
スマート(電子)望遠鏡より昔ながらの望遠鏡の方がコスパはよいです。同じ値段なら土星と月のクレーターについては、昔ながらの望遠鏡の方がいいです。スマート(電子)望遠鏡は高倍率が苦手なので。ただ、電動微動装置と一体なので、そこはよい点ですが、見え味は微妙ではあります。
入手しやすいものだと、日本のメーカーだと、ビクセン、ケンコートキナーの製品となります。また、小さな会社で、販路が限られますが、スコープテックも定評があります。中国や欧米の望遠鏡にも良いものがありますが、日本語でのサポートはやはり日本のメーカーに一日の長があるようです。代理店ではサイトロン・ジャパンを最近よく耳にします。
そのほか、5~6000円程度で入手できる、組み立て望遠鏡では、国立天文台の組み立てキットと、半世紀の伝統があり天文ファンにも支持者が多いオルビィスのものがあります。いずれも、別途カメラやビデオ用の三脚が必要です。
天体観望会の活用と一眼レフでの撮影
望遠鏡を自分で持つと、好きな時に好きな場所で観察ができますし、人に見せてあげることもできます。とっても楽しいのですが、使い方を覚えるのに時間がかかる、保管場所をどうする、といった問題がでてきます。
であれば、各地で開催されている土星のリングの観察会に参加するのも方法です。公共施設やアマチュアの同好会が開催しているものは無料~数百円くらいで参加できます。科学館やプラネタリウムでも多くは開催されていますし、都心にあるので便利なケースが多いのですが、チャンスが少な目かつ定員が厳しいケースが多いようです。一方、公開天文台といわれる施設では、毎週あるいは毎日のように観察会があり、気軽に見られるところも多いようです。また、学校の校庭や公園、商業施設やホテルの庭などでアマチュアのグループが観察会を開催しているケースもあります。
ローカルな会が多いので、こまめに施設のページや、町内会掲示板!などで知る必要があります。ただ、天文情報サイトに掲載されることもあります。ホテルや観光地で開催される観察ツアーはお金は必要ですが、プロがナビゲートしてくれてより確実なので最近は需要が伸びているようです。長野の阿智村などが有名ですが、調べるとあちこちにあります。
もしあなたが、カメラでの撮影が趣味で、一眼レフに望遠レンズをつけて撮影しているなら、それを土星に向けてみましょう。撮影すると、点、ではあるのですが、PCにコピーしてデジタル拡大すると、リングがわかることがあります。試してみてください。



