ケシ畑からコーヒー農園へ ミャンマー元麻薬農家女性の転身
ケシ畑からコーヒー農園へ 元麻薬農家女性の転身

ミャンマー北東部シャン州の山間の町ホポンで、かつてケシを栽培していた女性(47)が、現在はコーヒー農家として「自慢の作物」を育てている。少数民族パオの自治地域であるホポンで、女性は匿名を条件に取材に応じ、ケシからコーヒーへの転身の経緯を語った。

「コーヒーが私の人生を変えました」

女性は両親が始めたケシ栽培を2003年ごろに継いだ。現地は豊かな土壌を生かした農業が盛んで、ジャガイモやトマトなど多様な野菜もとれるが、なぜケシを選んだのか。女性は「重くてかさばる野菜は山か...

女性の農園は、パオの民族組織で軍事力も持つ「パオ民族機構(PNO)」が支配する1千~2千メートル級の山中にある。ミャンマーでは2021年の国軍のクーデターを機に、国軍と抵抗する武装勢力との内戦が続く。PNOは国軍と密接な組織で、ホポンでは戦闘はほとんど起きていないものの、検問があることなどから「山への外国人の入域は危険」と制止された。

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ケシからコーヒーへの転身

ケシから採れるアヘンは強い鎮痛作用を持ち、医療に利用される一方、依存性が高い麻薬だ。モルヒネやヘロインの原料にもなる。ミャンマー、タイ、ラオスにまたがる山岳地域は「ゴールデン・トライアングル(黄金の三角地帯)」と呼ばれ、長年麻薬の密造地として知られてきた。

女性は「コーヒーが私の人生を変えました」と語る。農園の写真には、深い林の中に高さ1メートルほどの苗木が並び、栽培に必要な日陰を作るため、所々に背の高いオレンジの木も交ぜて植えてある。真っ赤なコーヒーチェリーが豊かに実った写真も見せてくれた。

内戦下の現実

PNO支配下では発言の自由もないといい、女性は匿名を条件に取材に応じた。ホポンでは戦闘はほとんど起きていないものの、検問があることなどから、外国人の山への入域は危険とされている。

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