宇宙に大量に存在するとされる一方、見ることも触ることもできない謎の「暗黒物質」。その発見はノーベル賞級とも言われる未知の物質探しに、近年、新しい方法が加わった。量子コンピューターにも使われる部品をセンサーに、謎の物質の「ささやきを聴く」という。
暗黒物質とは何か
暗黒物質はSFにも登場しそうな名前だが、実在すると信じられている物質だ。光や電波を出したり、反射したりもしないため、望遠鏡など従来の方法では観測できない。しかし、質量はもつとされ、銀河の動きなどを説明するには見えている物質では重力が足りないため、その存在は確実視されている。
宇宙全体でみると、暗黒物質の総質量は、星やガス、私たち人間の体などをつくる普通の物質の5倍以上にのぼる。宇宙の理解には、暗黒物質という大きく欠けたピースの解明が不可欠で、世界中の研究者が探索にしのぎを削っている。
超伝導量子ビットを使った実験
KEK主任研究員の新田龍海さんは、超伝導量子ビットによる暗黒物質探索の実験準備を進めている。2026年4月13日には、茨城県つくば市のKEKで実験準備の様子が公開された。
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