ノーベル化学賞の受賞が決まった硤合(そあい)憲三(けんそう)・東京理科大学名誉教授(76)が8日、朝日新聞の取材に応じた。実験がうまくいかなくても「失敗ではない」と話し、前人未到の分野に挑戦し続けることへの思いを語った。
花束を贈られ笑顔を見せる
発表翌日の8日午後、大学に姿を見せた硤合さんは花束を贈られ、笑顔を見せた。
「硤合反応」と生命の謎
硤合さんの研究成果は、生命がもつアミノ酸などの形が「右手型」と「左手型」のように鏡映しの2種類のうち、なぜか片方に大きく偏るという謎を解く手がかりとなるものだ。片方の物質が自らを触媒にして増殖する「硤合反応」を1995年に見つけた。
広島出身の硤合さんは、69…