硤合憲三氏が会見「日本のレベルの高い土壌の中で成果」ノーベル化学賞受賞
硤合憲三氏が会見「日本のレベルの高い土壌の中で成果」

今年のノーベル化学賞の受賞が決まった東京理科大名誉教授の硤合憲三(そあいけんそう)さん(76)が、7日午後10時から、東京都新宿区の東京理科大で会見を開き、受賞の喜びを語った。

「日本のレベルの高い土壌の中で成果」

会見の冒頭、硤合さんは「日本のレベルの高い土壌のなかで成果を出すことができたと考えている。まだまだわからないことがあるはず。今後も研究が進むように微力ながら尽力していきたい」と話した。

スウェーデンからの授賞の知らせは、夕方、近所のスーパーに食材を買いに行くときに、電話で受けたという。

「著名なアンリ・カガン先生と一緒に受賞できることがうれしい」

「著名なアンリ・カガン先生と一緒に受賞できるということがとてもうれしかった。ノーベル財団に研究が認められた。(これまで興味を持たなかった方にも)興味を向けていただけるきっかけになるのではないか」と述べた。

「受賞できても文句は言われないだろうと思っていた」と、報道陣を笑わせる場面も。自身の研究について「生命科学のそもそもの基本。プラットフォーム」と説明し、「その認識が深まるのではないか」と語った。

研究の苦労と喜び

研究して苦しかったことは? そう聞かれると、「はたから見たら苦しいことが続いていたかもしれないが、本人はそう思っていない」と話し、「研究は楽しく、これはすごいな、と思うこともある」と振り返った。

有機化合物の研究は複雑だという。「山があるかも分からない。暗い場所で頭にヘッドライトをつけてたどっている気分」と表現した。

「優秀な学生ら、人との出会いに恵まれた」「学生の存在があって初めて(成果に)到達できた」と、感謝の思いも述べた。

研究で大事にしていることは何か? 硤合さんは「うまくいかないことがあっても、実験をおこなう」と強調した。