火星探査機MMX管制室を公開、10月20日打ち上げへ
火星探査機MMX管制室を公開、10月20日打ち上げへ

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は24日、10月に打ち上げが迫る火星衛星探査機「MMX」の管制室を報道陣に公開した。火星の衛星フォボスから砂などの試料を地球に持ち帰る「サンプルリターン」に向け、約5年間のミッションの拠点とする。

新設された専用管制室

公開されたのは、JAXA相模原キャンパス(相模原市)にある管制室。同キャンパスには小惑星探査機「はやぶさ2」を運用する管制室もあるが、今後打ち上げられる複数の探査機に対応する必要があるため、MMX専用の管制室を新設した。

新管制室には複数のモニターが設置され、機体から送られる電波を基に飛行位置や観測機器の状態を映し出す。こうした情報を把握しながら管制室からMMXを遠隔操作し、衛星への着地や試料採取を行う。

打ち上げから帰還までの計画

MMXは10月20日に鹿児島県の種子島宇宙センターから主力ロケット「H3」で打ち上げられる予定で、来年には火星の重力圏に到達する。来年2月時点で火星と地球の距離は約1億キロ・メートルあり、探査機の電波が地球に届くまで約10分かかるという。

2031年には地球に戻り、試料入りカプセルを投下する計画で、川勝康弘・プロジェクトマネージャは「準備は万全で打ち上げが待ち遠しい」と話した。