カバディ男子、韓国に大勝も「25%ルール」で4位敗退 16年ぶりメダルならず
カバディ男子、韓国に大勝も25%ルールで4位敗退

愛知・名古屋アジア競技大会(アジア大会)のカバディ男子は24日、1次リーグ最終戦が行われ、A組の日本は韓国に62-35で大勝した。しかし、国際カバディ連盟(IKF)が定める「最大勝ち点の25%未満のチームとの試合の得失点は計算に入れない」というルールが適用され、韓国戦の大差がカウントされず、最終的に1次リーグ4位で大会を終えた。16年ぶりのメダル獲得はならなかった。

大勝もルールで順位が変動

今大会の1次リーグはA、Bの2組がそれぞれ5チーム総当たりで、勝てば2点の勝ち点が与えられる。日本はこの日、韓国と対戦。エース・鈴木祥矢の攻撃や守備の成功などで序盤から流れを奪い、62-35で勝利を収め、通算成績を2勝2敗の勝ち点4とした。

このあとの試合で台湾がインドに敗れ、インドが4戦全勝で勝ち点8の首位で勝ち抜け、決勝トーナメント進出は、2勝2敗の勝ち点4で並んだ日本と台湾とバングラデシュによる得失点差の勝負かと思われた。しかし、台湾とインドの勝敗にかかわらず、進出を決めたのは台湾だった。今大会では3位決定戦がないため、台湾は銅メダル以上が確定した。

「25%ルール」の適用

大会組織委のカバディ競技担当者によると、IKFの競技規則では「リーグ戦では最大勝ち点の25%未満のチームがいる場合は、そのチームとの試合の得失点は含めない」という。5チームでのリーグ戦の場合、全勝すれば最大で勝ち点8となる。今大会では韓国が4戦全敗となり5位、勝ち点は0でこのルールが適用された。

日本は韓国に大勝したが、その結果は得失点差に反映されず、順位を決める得失点差は台湾が-13、バングラデシュが-25、日本が-26となり、日本は4位に沈んだ。

協会も把握していなかったルール

この「25%ルール」で、選手たちや日本カバディ協会の関係者の間では混乱が広がった。協会側がこのルールを事前に把握していなかったためだ。6月頃には連盟側からアジア大会用の競技規則が協会に改めて配布されたが、協会の担当者は「国内ではチームは数が少なく、リーグ戦自体がほぼない。国際大会でも適用されるのはレアケースで、理解できていなかった」と話す。

日本は23日の台湾戦で負けており、この時点で順位表は1位インド(3勝)、2位バングラデシュ(2勝2敗)、3位台湾(2勝1敗)、4位日本(1勝2敗)、5位韓国(3敗)となっていた。日本が勝てば韓国が全敗し、「25%ルール」が適用されてしまうという状況だった。もちろん、負けてしまえばバングラデシュと台湾に追いつけないため、この時点で日本の敗退は決まっていたのだ。

しかし、日本協会側はこのルールを台湾戦の後に把握した。一方で、規則の要点を記した書類には「IKFのルールに準拠する」と「勝ち点で並んだ場合は得失点差で争う」と併記していため、「25%ルールが適用される可能性はあるが、純粋な得失点で決まるはず」と考えていたという。選手にもこの話は伝わり、「韓国に大差で勝てばメダルの可能性が残る」と思い、試合に臨んだ。しかし、韓国戦後に「25%ルール」が適用されることが正式に判明。大勝に大喜びした選手や観客、結果を気にしていたカバディファンは、肩透かしを食らった形になった。

協会側は「ルールの理解不足と、協会の連携不足で混乱を生んでしまった。もう一度ルールを読み込み、審判部での共有のほか、選手たちへの研修会も検討したい」としている。