輪島塗の伝統技法「天日黒目」、夏の日差しで濃厚な漆を精製
輪島塗の伝統技法「天日黒目」、夏の日差しで漆精製

夏の強い日差しを浴びて輪島塗に使う濃厚な漆を作る伝統技法「天日黒目(てんぴくろめ)」が20日、輪島市横地町の大徹八井漆器工房で行われた。職人らが交代で生漆を丁寧にかき混ぜ、日光で水分を飛ばしてつやのある上塗り用の漆を精製した。

天日黒目とは

天日黒目は、おけに入れた生漆(きうるし)を混ぜ、日光で水分を飛ばしてつやのある上塗り用の漆を作る伝統的な技法。手作業で精製することで、強度の高い漆ができるとされる。

この日は午前8時半過ぎから、岩手県産の生漆数キロを職人らが交代で丁寧にゆっくりかき混ぜると、乳白色の漆が徐々に濃い茶色に変わっていった。漆は半年から1年ほど暗所に置かれた後、輪島塗に使用される。

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地震からの復興と職人の思い

同工房では、能登半島地震で全壊した作業場が来年にも再建される。5代目の八井貴啓さん(57)は「漆を使う量は減っているが、再建に向けて良い漆を作っていきたい」と話した。

強い日差しが照りつける中、伝統の技法が受け継がれている。

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