愛知・名古屋アジア大会のバスケットボール女子は22日、1次リーグ最終戦が行われ、若手主体のチームで臨む日本は89―67でフィリピンに完勝した。開幕3連勝でB組を首位通過した。
圧巻の3連勝、ディスラプト徹底
ここまでの3試合では、大神雄子ヘッドコーチ(HC)がキーワードとして強調する「ディスラプト」(混乱させる)を体現する激しい守備を発揮し、チームとしての方向性を明確に見せた。一方で、格下の対戦相手とは実力差が大きかったことも事実で、目標とする金メダルに向けて、24日から始まる決勝トーナメントで真の戦いが始まる。
フィリピン戦後、大神HCは「勝つことが今のチームにとっては一番の優先順位。自分たちでものにした準々決勝進出なので、今日出た課題を全員でクリアにしてまた臨みたい」と振り返った。
中国の226cm選手との対戦可能性
24日の準々決勝はタイと対戦する。ここで勝てば、25日の準決勝では台湾―フィリピンの勝者と対戦。26日の決勝まで勝ち進んだ場合の対戦相手は、中国か韓国が有力だ。中韓はいずれも日本を上回るフィジカルが特徴で、特に中国は規格外の長身で話題になった226cmの19歳、張子宇を筆頭にサイズで日本を圧倒的に上回る。
仮に当たるなら金メダル獲得へ最も手ごわい相手になりそうだが、PGの赤木里帆(富士通)は「すごく大きくてフィジカルも強いが、自分たちはスピードで勝てる。たぶんスイッチで守ってくるので、相手のタイミングが一歩遅れるところで絶対にズレは出てくる」と冷静に計算する。
今後の展望と成長への期待
日本はここまでフルコートで相手に強烈なプレッシャーを掛ける守備戦術など、同じ戦い方を貫いてきた。今後の対戦相手にとってはスカウティングの材料となり、対策された状態での試合展開となることも想定されるが、大神HCは「自分たちのやることを相手が妨害し、それをさらにこちらが妨害する、その繰り返しがバスケットボールの面白さ。(決勝トーナメントで)新しいバスケを見せることはないが、『妨害された時の妨害策』はしっかり準備して練習してきた」と自信を見せる。
今回のチームは25歳以下の選手も多く、2028年のロサンゼルス五輪に向けた予選や、日本開催が決まった30年の女子W杯に向けて代表の主力に成長することが期待されている。インサイドだけではなく3点シュートも得意とするフォワードの岡本美優(トヨタ自動車)、舘山萌菜(日立ハイテク)らはここまで得点源として活躍しており、決勝トーナメントではタフな試合での経験値を積むとともに、「優勝」という結果も追い求め、成長につなげたいところだ。



