戦後81年、95歳の体験を紙芝居に 大牟田で初披露
戦後81年、95歳の体験を紙芝居に 大牟田で初披露

福岡県大牟田市東新町の化粧品店経営、松井小百合さん(71)が制作した紙芝居「人間の本質 大野博三さんの体験記」が、同市の三池カルタ・歴史資料館で初披露された。モデルとなった大野博三さん(95)が会場を訪れ、「間違ったことのない平和な社会をつくってもらいたい」と願いを語った。

孤児となった戦後

満州(現中国東北部)で生まれ育った大野さんは、14歳で終戦を迎えた。終戦直後に父が亡くなり、日本への引き揚げ船で母と姉が死去。帰国した時には孤児となり、熊本市の親類方に身を寄せた。

失意のどん底だったが、駐留軍関係者からの匿名の支援を受けて同市内の高校に進学し、大手企業への就職もかなった。

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紙芝居に込めた思い

紙芝居では、こうした体験を描き、「今まで、敵でしかなかった人からの支援は、驚きと共に、感動と感謝の心を、僕に取り戻させた」と締めくくっている。

紙芝居は7月19日に「命の紙芝居」として上演され、約80人が聴き入った。大野さんは長崎県大村市から家族に付き添われて来場。大型スクリーンに映し出される絵に見入っていたが、自らが書いた「足長おじさん」への感謝の手紙が地元紙で紹介される場面になると、涙をぬぐっていた。

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