元「スーパー公務員」田端将伸さん、フリーで地方創生に新たな挑戦
元「スーパー公務員」田端さん、フリーで地方創生に新たな挑戦

横瀬町で「スーパー公務員」と呼ばれた田端将伸さん(51)が今年3月末に町役場を退職し、フリーの立場で地方創生に携わっている。7月には横瀬川の河原で、町の地域商社「ENgaWA」の社員とともに、オープンしたばかりのバーベキュー場で初の客を迎えた。東京からの団体客に「この野菜、地元農家さんで今朝とれたばかりだからおいしいよ」と声をかけ、さりげなく町をPRした。

「よこらぼ」の立役者

多くの自治体が過疎化や少子高齢化への打開策として企業誘致を掲げる中、横瀬町は2016年、官民共同事業「よこらぼ」を開始。企業に実証実験の場を提供する取り組みで、化粧品開発やクマ撃退システムの実証実験など、これまで160以上のプロジェクトを採択してきた。

田端さんは当初から町長直轄の担当職員として活躍し、「スーパー公務員」と呼ばれるように。県立秩父農工高校(現・秩父農工科学高校)を卒業後、町役場に奉職し、観光担当として氷柱や棚田の祭りなどのイベントに携わってきた。

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「よこらぼ」開始時には「多くの企業に知ってもらうには、新聞に取り上げてもらうことが重要だ」とプレスリリースの書き方を新聞記者から学び、最初の3か月間だけで9件の提案が採択された。約5年前には横瀬ブランドの名産品開発などを手がける「ENgaWA」の設立にも携わった。

第二の人生、世界へ

高校時代から「50歳で宮仕えをやめる」と決めていた田端さんは、「よこらぼ」の仕事が一区切りつくタイミングを見計らい、今年3月末に退職。現在は横瀬町を中心に人手不足の企業などを支援する事業を行っている。

お盆の時期にはうどん屋に5日間、手伝いに行き、講演や町視察の案内などの依頼も多い。「役場をやめても忙しさは変わらない」と笑う。

秋には、町が国際協力機構の研修生を受け入れている関係から、アフリカ・タンザニアへ行く予定だ。「タンザニアで住民が民間企業などと協力して道路を作るというので、見にいく。日本の地方創生も、将来的にそんな形の施策が現れるかもしれない」と語る。

田端さんは1974年、横瀬町生まれ。町総務課などを経て、2016年からまち経営課に所属。「よこらぼ」や地域商社、JA跡地での交流施設「Area898」の設立などに携わった。

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