BetaNewsは9月16日(米国時間)、「How to Speed Up Windows: 13 Free Fixes for a Slow PC」において、Windows 11を高速化する13の手順を解説した。無償の組み込み機能だけで高速化できるとして、購入時点よりWindows 11が遅くなったと感じているユーザーに紹介した方法を試してみることを推奨している。作業の中心は設定の調整だが、マルウェアスキャンやデフラグの実行など時間のかかる作業も含まれているため、丸一日の作業時間を確保して取り組むことが望まれる。
Windowsを高速化する13の手順
BetaNewsが提案するWindows 11を高速化する13の手順は次のとおり。
- Windowsを「正しく」再起動する。ただ単に再起動するのではなく、事前にすべてのアプリの「閉じる」ボタンをクリックし、編集中のファイルを保存して終了する。
- 不要なスタートアップアプリを無効にする。ショートカットキー「Ctrl+Shift+ESC」を入力してタスクマネージャーを起動し、「スタートアップアプリ」に登録された「有効」なアプリから不要なものを「無効」に切り替える。とくに負荷が高いと評価されているものについて優先的に判断する。
- 設定アプリの「Windows Update」を開き、Windowsを最新の状態にアップデートする。ただし、オプションのアップデートは、必要な場合に限りインストールする。この作業ではグラフィックドライバーなど個別にインストールしているドライバーについても、ベンダーの指示に従ってアップデートする。
- マルウェアスキャンを実行する。サードパーティ製セキュリティソリューションを導入している場合は、ベンダーの指示に従って実行する。標準のMicrosoft Defender Antivirusの環境では、「Windowsセキュリティ」アプリを起動→「ウイルスと脅威の防止」をクリック→「クイックスキャン」をクリックする。「保護の履歴」から状況を確認し、脅威が残っている可能性がある場合は「スキャンのオプション」をクリック→「フルスキャン」のチェックを入れる→「今すぐスキャン」をクリックする。それでも対処できない場合は編集中のファイルを保存し、スキャンオプションの「Microsoft Defender Antivirus(オフラインスキャン)」をチェック→「今すぐスキャン」をクリックする。
- Cドライブの空き容量を確認する。設定アプリの「システム」→「ストレージ」をクリックし、ローカルディスク(C:)に十分な空き容量があるか検証する。不足が疑われる場合は、「記憶域の管理」セクションの「ストレージセンサー」を「オン」に変更し、一時ファイルの自動削除を有効にする。
- 不要なアプリをアンインストールする。設定アプリの「アプリ」→「インストールされているアプリ」をクリックし、不要なアプリを探し出す。不要なアプリを発見したら、右端の三点リーダーをクリック→「アンインストール」をクリックする。
- アプリのバックグラウンド動作を調整する。設定アプリの「アプリ」→「インストールされているアプリ」をクリックし、各アプリの三点リーダーをクリックする。「詳細オプション」が表示された場合はクリックし、設定可能なアプリでは「バックグラウンドアプリのアクセス許可」を「常にオフ」に変更する。この変更によってアプリの動作が遅くなった場合は、「電力最適化(推奨)」に戻すことを検討する。
- 視覚効果を無効にする。ショートカットキー「Win+R」を入力し、コマンド「SystemPropertiesPerformance」を実行する。「パフォーマンスを優先する」をチェックして「OK」をクリックする。性能に余裕がある場合は、「カスタム」を選択して「スクリーンフォントの縁を滑らかにする」と「アイコンの代わりに縮小版を表示する」のチェックを残す。
- Webブラウザの設定を調整する。不要な拡張機能をアンインストールし、メモリー関連設定がある場合はパフォーマンス優先の設定に変更する。Chromeの場合は設定→「パフォーマンス」→「メモリセーバー」が利用できる。
- 電源設定を調整する。設定アプリの「システム」→「電源」→「電源モード」をクリック→「最適なパフォーマンス」を選択する。この設定に切り替えると、消費電力の上昇と引き換えにパフォーマンスの向上が期待できる。
- 検索インデックスの設定を調整する。設定アプリの「プライバシーとセキュリティ」→「Windowsのアクセス許可」セクションの「検索」をクリックする。「ファイルを検索」では、より多くのシステムリソースを必要とする「拡張」ではなく「クラシック」を選択する。Windows SearchによるCPUやディスクへの負荷が高い場合は、検索する必要性の低いフォルダーをインデックスの対象から除外する。
- ドライブの最適化を有効にする。Windowsツールの「ドライブのデフラグと最適化」を起動し、「スケジュールされた最適化」が「オン」に設定されているか確認する。なお、対象ドライブからソリッドステートドライブ(SSD: Solid State Drive)を除外することは推奨されない。Windowsはドライブの種類を識別し、SSDの場合はTRIMコマンドを発行する。
- WinSxSコンポーネントストアに格納されているメンテナンス情報をクリーンアップする。この作業はストレージセンサーによる自動削除で十分な空き容量を確保できない場合に検討する。上級者向けの操作となるため、詳細はBetaNewsの手順を参照してほしい。
13の手順でも改善しない場合は?
ここまでの作業を実施したら、いつも通りにPCを使用して快適に利用できるかどうかを検証する。快適さを取り戻せた場合は作業完了だ。まだ動作が遅い場合、BetaNewsはタスクマネージャーを起動し、次の可能性を調査することを勧めている。
- 特定のアプリが高負荷状態を維持している場合は、そのアプリを再インストールし、それでも改善しない場合はアンインストールする。
- メモリーが不足している場合は増設を検討する。
- HDDの高負荷が続くようであればSSDへの変更を検討する。
これらの対策を試しても改善しない場合は、最後の手段として設定アプリの「システム」→「回復」→「PCをリセットする」の実行を検討する。この作業を試みる場合は、事前のフルバックアップを推奨する。
現在MicrosoftはWindows 11の高速化に向けた取り組みを進めている。今秋以降には体感可能な高速化が実現される見込みだ。この取り組みの成果はInsiderユーザーから良好な意見が寄せられており、Windowsの遅さに困っているユーザーは、今後の更新プログラムに期待することもできる。



