耳たぶが伸びる?脳をなでられる?名古屋市立大の錯覚研究室を体験
耳たぶが伸びる?脳をなでられる?錯覚研究室を体験

耳たぶがびよーんと伸びる。脳みそをなでられる。頭の中を蚊が飛んでいる――。どれも実際には起きていないが、確かにそう感じてしまう。「からだの錯覚」を研究する珍しい研究室が、名古屋市立大学の芸術工学部にある。

「耳たぶ、伸ばしてみませんか?」

9月、研究室が開いたイベントで体験してみた。耳たぶをつままれ、引っ張られたり戻されたりする。すると、本当は変化していないはずなのに、耳たぶが長く伸びているような感覚に襲われる。

会場では「もう一回やりたい」「なんで? 気持ち悪い!」といった声が次々と上がった。

研究の出発点は「面白い」

研究室には、学部生と大学院生の計4人が所属する。からだの錯覚を専門に研究できる研究室は全国でも珍しいという。

大学院生の加賀美果歩さん(24)は、音と触覚の関係を研究している。実際には頭の外で鳴っている音なのに、頭を触りながら聞くと、まるで頭の中で音が鳴っているように感じる錯覚がテーマだ。

「これ、めっちゃすごい。そこから『なんで起きるんだろう』と考えて、研究につながる」と話す。研究の出発点は、まず「面白い」という驚きにあるという。

学生たちが挑む多彩なテーマ

学生たちが取り組むテーマはさまざまだ。今年4月に研究室に入った学生もいる。イベントでは「巨大耳の発光」や「あたま開き」といった錯覚も体験でき、参加者を不思議な世界へと誘っていた。