Googleは9月23日(米国時間)、AIを活用した動画作成・編集アプリ「Google Vids」に動画生成モデル「Gemini Omni 1.1 Flash」を統合し、Googleアカウントを持つすべてのユーザーへの提供を開始した。
対象ユーザーの拡大
これまでGoogle WorkspaceやGoogle AI Pro/Ultraの加入者などが対象だったが、今回からGoogle AI Plusおよび無料のGoogle個人アカウントでも利用できるようになった。
Vidsの主な機能
Vidsでは、専用の動画編集ソフトや高度な編集スキルがなくても、作りたい動画の内容をGeminiに伝えて制作を支援してもらったり、スライドを作るような感覚で、業務用の説明動画やプレゼン動画をブラウザ上ですばやく作成できる。台本に沿ったAI音声によるナレーション生成、個人アバターやAIアバターの活用、ドキュメントに基づいた要約動画の生成にも対応する。
Gemini Omni 1.1 Flashの特徴
Gemini Omni 1.1 Flashは、Googleが8月27日に発表した動画生成・編集向けのマルチモーダルAIモデルである。5月に発表したGemini Omni Flashをベースに、生成後の動画を細かく制御・編集する機能を強化した。シーン延長では直前の最大10秒間を文脈として利用できるほか、開始フレームと終了フレームを指定して、その間をつなぐ映像を生成する機能を追加。試作を高速化する360pの低解像度生成にも対応した。
Vidsでの活用と今後の展開
Gemini Omni 1.1 Flashを導入したVidsでは、新しい映像を1080pで生成できるほか、既存のAI生成クリップを1080pにアップスケールできる。映像の文脈や照明、人物の外見、周囲の環境を保ちながらシーンを延長する機能、生成するクリップの長さを指定してナレーションや動画全体の構成に合わせて尺を調整できる機能を備える。
想定用途としてGoogleは、テンプレートを使った新製品の紹介動画、店舗の新入荷商品の写真を基にした販促動画、企業のマーケティング部門によるランディングページやSNS告知、地域イベントの告知動画などを挙げている。
生成されたすべてのクリップには、AI生成コンテンツであることの検証を可能にする電子透かし「SynthID」が映像フレームに埋め込まれる。またGoogleは、近日中に「Gemini 3.8 Flash-Lite」のテキスト読み上げ機能をVidsへ導入する予定で、入力した原稿から100以上の言語でナレーションを生成できるようになるとしている。



