8月8日、浅草に国内初のInsta360直営店がオープンした。これに合わせて来日した創業者兼CEOのJK Liu氏は、ミラーレスカメラの開発を認め、2機種を開発中であることを明かした。
直営店オープンの狙いと浅草を選んだ理由
JK Liu氏は、直営店について「重要市場である日本の消費者とより深くつながるための拠点」と説明。場所を浅草にしたのは、日本文化を代表する場所であり、日本人だけでなく外国人の来訪者も多いことを重視したからだという。当初は銀座も候補に挙がっていたが、賃料が見合わず見送ったとのこと。
Insta360にとっての重要市場として日本とアメリカを挙げ、この2カ国に直営店を優先的に展開する方針を示した。9月にはニューヨークのタイムズスクエアに出店する予定だという。
新製品の手応えとX6の新機能
Insta360初のジンバルカメラ「Insta360 Luna Ultra」は「全世界で好調に売れている。特に日本と中国の反応がとてもよい」と語った。特に、頭の動きに応じてカメラの向きを変える別売アクセサリー「POVヘッドトラッカー」の反響が大きく、「当初は月間数千台の販売を見込んで準備していたが、いざ売り出すと月1万台以上の注文が殺到した。品薄が続いており、お詫びしたい」と話した。
8月12日に正式発表する360度カメラ「Insta360 X6」は、周囲をまるごと撮影してスマホが編集してくれることを、最新のAIでさらに進化させたモデルだと解説。「みなさんにカメラの存在を忘れて人生を楽しんでほしい。それが私たちのビジョンです」と述べた。
新機能「AIディレクター」は、撮影後にUSB電源に接続して充電すると、スマホとカメラが連携してバックグラウンドでAIによる編集を行い、印象的な映像に仕上げるという。当初はX6のみの対応だが、年内をめどにX5やLuna Ultraなどにもファームウェアアップデートで対応させる予定とした。
「空間キャプチャー」機能は、通常の動画モードで撮影しアプリで処理を実行すると、周囲を3Dガウシアンスプラッティングで3Dモデルとして生成する。スマホからクラウドにアップロードして処理し、3Dデータが返ってくる仕組みで、無料で利用できる。ただし、クラウドを利用するため、サブスクサービス「Insta360+」の契約は必須となる。
「二度と戻れない青春の思い出などを残しやすくするための一環として、この機能を作りました。当初は人物を撮影することはできませんが、今後のファームウェアアップデートで人間も記録できるようにする予定です」と語った。
ミラーレスカメラは2機種開発中、うち1機種は異例のスタイル
XなどのSNSで噂されていたミラーレスカメラの開発について、「現時点でお話できることは限られているのですが、私たちは2種類のミラーレスカメラの開発を進めています」と認めた。さらに「そのうちの1つは、みなさんが今まで考えたこともない驚くような形をしています」と語り、常識外れのカメラが登場することを示唆した。
レンズ交換式カメラを開発しようと思ったのは「新しい技術やAIを導入することで、レンズ交換式カメラの使い方が分からない人でも気軽に使えるようにしたい」という思いからだという。
「来年のCP+では、みなさんに試作機をお見せできると思います」と述べ、2027年のCP+での試作機公開を示唆。フレーミング、ピント合わせ、シャッターボタンを押して撮影、という従来の撮影のあり方を変える可能性もあり、今後の動向が注目される。



