阪神連覇の原動力は佐藤輝明と森下翔太、フォーム追求と闘志で高め合う
阪神連覇の原動力は佐藤輝明と森下翔太、フォーム追求と闘志で高め合う

阪神が球団初のリーグ連覇を達成した。デーゲームで惜敗したが、巨人が東京ドームで敗戦。広島の宿舎で吉報を待つチームに歓喜の瞬間が訪れた。

連覇の原動力となった2人の選手

連覇の原動力となったのが佐藤輝明と森下翔太だ。佐藤は三冠王へ突き進み、森下は打撃3部門で佐藤に次ぐリーグ2位から離れなかった。

今季、打撃フォームの映像確認に最も時間をかけてきたのがこの2人だった。佐藤は「無駄のない打撃フォーム」を追求した。球速や球種による空振り率などのデータを取り込みながら確認を重ね、試合後には映像の分析も徹底した。緻密な検証がスランプを抑える対応力を生み出した。

佐藤の打率へのこだわりと感情

最も意識してきた数字が打率だ。リーグ唯一の3割を維持。「打率の向上は他の成績を引き上げる原動力。やってきたことは間違いではない」と自信を漂わせた。

7月18日の広島戦(マツダ)で、佐藤が一度だけ感情をあらわにしたことがあった。死球の応酬となった試合で不穏な空気が漂う中、ボールが体付近を通った。思わずバットを投げ捨て、空振り三振を喫した後、ベンチでヘルメットをたたきつけた。「ああいう感情も必要」。珍しく見せた怒りがチームの結束を高めるきっかけにもなった。

森下の対抗心と成長

「(佐藤が)嫌でも目に入る」と対抗心をみせたのがリーグ屈指のスラッガーに成長した森下だ。これまでは天性の打撃センス任せだったが、佐藤と同様に映像での検証を続けた。本塁打数は佐藤を上回った時期も長く、「レベルアップは普通。勝つ気でいる」と鼻っ柱の強さをみせた。

ストライクの判定をめぐって審判員に不服を示す場面もあった。「人生を懸けてやっているからこそ、ぶつかり合いは出てくる」とたぎる思いをあふれさせた。

佐藤は「重圧の中でも結果を残す。それがプロ」とさらりと言う。森下も闘志むき出しのプレーで盛り立て、王者の道へと導いた。