愛知・名古屋アジア大会のサッカー男子決勝で、日本は韓国に敗れ、4連覇を許した。勝負が決した瞬間、4連覇を果たした韓国の選手たちがピッチになだれ込み、敗れた日本の選手たちはピッチに倒れ込んだ。DF梅木怜(今治)はしばらく号泣した。
大岩監督「チャンスの数は作れたが、失点もしている」
「チャンスの数は作れたが、失点もしている。この大会の悔しさを、次につなげていきたい」。チームを率いる大岩剛監督は、振り返った。
ロサンゼルス五輪を見据え、21歳以下の若手のみで挑んだ日本の狙いは明確だった。準決勝、決勝と先発メンバーをほぼ入れ替え。GK小林将天(松本山雅)を除く、22人全員に100分以上の出場時間を与え、「グループ全員を鍛える」ことを徹底してきた。
ロス五輪最終予選、出場枠は「2」
背景には、2年後に控えるロサンゼルス五輪のアジア最終予選がある。日本開催で、五輪のアジア出場枠はわずかに「2」。今回は欧州組4人を招集できたが、最終予選や五輪では今の主力メンバーたちを呼べない可能性がある。
全員に経験を与えつつ、勝つ。パリ五輪に引き続き、この年代の指揮をとってきた大岩監督は「海外で苦労している選手もいれば、Jリーグで活躍している選手もいる。多くの選手にこの年代でやるべきことを理解してほしい」と語っていた。
前線の決定力に課題、市原吏音「金メダルを狙っている」
今大会は決勝で、U23(23歳以下)の編成で挑んだ韓国と戦えた一方で、課題も出た。すでにA代表に入っている後藤啓介、塩貝健人、佐藤龍之介らタレントを欠いたこともあり、前線の決定力は韓国と差があった。サイドを崩すパターンは確立されつつあるが、フィニッシュの精度が足りなかった。
この日は3万人を超える観客も集まった。銀メダルとなり、DF市原吏音(AZ)は「たくさんの応援を感じていたので、本当に申し訳なく思う。ロサンゼルス五輪では金メダルを狙っているので、一人ひとりがしっかり今日の敗戦に向き合って、レベルアップする必要がある」と語った。