障害者スポーツの祭典、第5回アジアパラ競技大会が愛知県内を主会場に開幕し、18日、名古屋市瑞穂公園陸上競技場(パロマ瑞穂スタジアム)で開会式があった。
日本で初開催、18競技で熱戦
日本では初開催で、45の国・地域から4千人近く(うち日本からは選手282人を含む、計451人)の選手団が参加する。24日まで、ボッチャやゴールボール、パラ陸上など18競技で熱戦を繰り広げる。会場は、自転車競技のある静岡県内を除いてすべて愛知県内。
大会スローガンは「IMAGINE ONE HEART こころを、ひとつに。」。午後6時から始まった開会式では、天皇陛下と大会名誉総裁の秋篠宮さまと紀子さまご夫妻が出席する中、車いすに乗るなどした選手らが国・地域のアルファベット順で入場。先頭はアフガニスタンで、開催国の日本は最後だった。国旗を振りながらトラックを進んだ。
ラシッド会長があいさつ、聖火台は焼き物の土で
アジア・パラリンピック委員会のマジッド・ラシッド会長が「大会が開催されたことで何が変わるのかが重要。大会は障害に対する見方を変えることができ、人々の視野を広げ、障壁を取り除くことができる。愛知・名古屋にはレガシーをさらに前進させる機会が訪れています」とあいさつした。
聖火台は、愛知県内にある瀬戸、常滑、三州の焼き物産地の土で作られた。聖火リレーの最終走者は、元車いすバスケットボール選手の三宅克己さん、元パラ陸上選手の中西麻耶さん、パラスキー選手の村岡桃佳さん。聖火台に組み上げられた、まきとわらに火をともすと炎が立ち上がった。
式典の映像は字幕や手話付きで配信
式典でのパフォーマンスなどの様子は、選手や観客らのスマートフォンに音声や字幕の解説をつけて配信された。場内の大型スクリーンには字幕や手話も映し出された。
大会の前身は、1975年に始まった極東・南太平洋身体障害者スポーツ大会(通称フェスピック)。後にアジアパラ大会に引き継がれ、2010年に中国・広州で第1回大会が開かれた。
空席目立つ開会式、一部競技はチケット好調
約2時間にわたって行われた開会式の観客席には空席が目立った。大半が埋まっていないブロックもあった。大会組織委員会は16日に開会式のチケットの販売率は6割から8割程度と発表していた。アジアパラ大会と同じ名古屋市瑞穂公園陸上競技場で行われたアジア大会(9月19日~10月4日)の開会式でも空席が目立っていた。
アジアパラ大会は19日から本格的に競技が始まる。愛知県出身の小田凱人(ときと)選手らが出場する車いすテニスや競泳、車いすラグビー、バドミントン、射撃の5競技のチケットは、すでに9割以上の販売率に達しているという。