英国出身17歳ニコラス・タラセンコさん、しこ名「栄誠」で大相撲初土俵 元序二段の英ノ国以来36年ぶり
英国出身17歳ニコラス・タラセンコさん、しこ名「栄誠」で大相撲初土俵 元序二段の英ノ国以来36年ぶり

大相撲名古屋場所で、英国出身の17歳の若者が初土俵を踏んだ。湊部屋(川口市)のニコラス・タラセンコさんで、しこ名は「栄誠」。身長1メートル87、体重125キロと体格に恵まれ、日本語力も試される日本相撲協会の面接を来日1年弱で突破した。

名古屋場所中日の19日、新弟子を紹介する「新序出世披露」で、出身地としこ名が呼び上げられると、会場のIGアリーナ(名古屋市北区)では大きな拍手が上がった。栄誠は湊親方の現役時代の化粧まわしを着けて臨み、番付外の力士が取る前相撲では初土俵から2連勝で「一番出世」を果たした。

36年ぶりの英国出身力士

英国出身力士の初土俵は、元序二段の英ノ国以来36年ぶり。「将来は横綱になり、母国にもっと相撲を知ってもらいたい」と高みを目指す。湊親方(元幕内湊富士)(58)は「技術的にはまだまだだが、体力もやる気もある。必ず強くなる」と期待を寄せる。

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きっかけは2024年5月の初来日

イングランド北東部のハル市出身。好角家の父の影響で、幼い頃からテレビで相撲を見て育った。繰り出される多彩な決まり手に魅了され、力士に憧れた。

夢をかなえるきっかけとなったのは、2024年5月の初来日。両国国技館で本場所を見た後、父の知人の紹介で湊部屋の千秋楽パーティーに参加し、湊親方に「力士になりたい」と直談判した。

夏休みの稽古体験が転機に

「外国出身力士は各部屋1人まで」というルールがある中、湊親方は、夏休みの稽古体験で懸命に取り組むタラセンコさんの姿勢を高く評価。翌年6月には研修生として受け入れた。

力士になるための最初の関門・新弟子検査を受けるには、協会による日本語での面接をクリアする必要がある。タラセンコさんは単語カードなどで猛勉強し、今年4月、2回目の挑戦で見事に突破。翌月、体格や運動能力などの適性を確認する新弟子検査に合格し、名古屋場所で初土俵を踏んだ。

秋場所からは序ノ口に

9月の秋場所からは番付に名前が載り、序ノ口で相撲を取る。タラセンコさんは「突き押しで相手にまわしを取らせない相撲を目指して、稽古を頑張りたい」と意気込んでいる。

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