サッカー界のレジェンド、ディエゴ・マラドーナ氏(2020年に死去)は、2002年に出版された自伝で、元日本代表の中田英寿氏を「日本人全員がこいつのようにプレーし始めたら、僕たちはもうおしまいだよ」と評した。それから四半世紀。ワールドカップ(W杯)北中米3か国大会での日本代表の戦いを見ると、その時は遠くないと思える。
SNSにあふれた「称賛コメント」の違和感
海外の名選手らが日本サッカーについて語る記事を読んでは、成長を実感してきた。今回のW杯中も、X(旧ツイッター)で海外の元名選手が日本を称賛するコメントを目にしては口元を緩ませていたが、ふと違和感に気づいた。
どれも言い回しが似ており、いつどこで語ったかも書かれていない。発信元は海外で、同じような記事風の投稿を連日量産していた。中には日本代表の森保一監督が記者会見で語ったような投稿もあったが、そうした公式発言は確認できなかった。
閲覧数稼ぎ?100万回超の投稿も
閲覧数稼ぎが目的の偽コメントだろうか。100万回以上閲覧された投稿もあった。「褒められてうれしいでしょ」。そう見透かされているようで、腹立たしく、恥ずかしくもある。
精巧なAI偽動画も氾濫
W杯中には、生成AIを使ったとみられる偽動画もSNSにあふれた。あまりに精巧で、何を信じればいいのかわからなくなる。「信じられない」と驚かされるのは、選手が現実で見せるスーパープレーだけでいい。(デジタル編集部長 関俊一)



