マドリード:歓喜の渦に包まれた一夜
2026年7月19日、サッカーワールドカップ(W杯)北中米大会の決勝が米ニューヨーク近郊で行われ、延長戦の末にスペインがアルゼンチンを1-0で破った。試合終了の瞬間、スペインの首都マドリード中心部のコロン広場は歓喜の渦に包まれた。
「ブラボー!」の掛け声とともに、集まった数千人のファンは拳を突き上げ、跳びはねながら叫び声を上げた。ロック調の応援チャントを繰り返した後、全員でクイーンの「ウィー・アー・ザ・チャンピオンズ」を合唱し、肩を揺らしながら歌い続けた。
コロン広場はスペイン最大のパブリックビューイング会場となり、巨大スクリーンの前に詰めかけた人々は試合後、路上へと繰り出した。未明になっても歌い、踊る声は絶えず、祝福の爆竹や花火が煙を上げた。信号機やバス停の屋根に登って国旗を掲げるファンの姿も見られた。
恋人と観戦していたフアン・スマラガさん(30)は顔を紅潮させて「最高!こんな経験はしたことがない。やってくれると信じていた」と語った。スペインのW杯優勝は4大会ぶり2度目。スマラガさんは前回の優勝時、空港の飲食店のテレビで見たといい、「ここで見られて本当によかった」と満面の笑みを見せた。
この日、マドリードの街中はスペイン代表のユニホームを着た人々でにぎわった。午後4時の開場前からコロン広場には長蛇の列ができ、周囲には応援の歌声や車のクラクションが響き渡った。
カフェ店員のカルロス・カベスドさん(25)は、前回スペインが優勝した日の記憶を語る。「サマーキャンプ中に優勝のニュースが入り、みんなでハンバーガーやホットドッグでお祝いした。特別にハッピーな時間だった」という。世界ランキングはアルゼンチンが1位、スペインが2位。カベスドさんは優勝は期待していなかったとしつつ、「一人ひとりがチームに貢献している。それが私が好きなところだ」と語った。
ブエノスアイレス:寒空の下、沈痛な雰囲気
一方、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスの公園には、2万人以上の市民が集まった。南半球に位置するアルゼンチンは季節が真冬で、気温は10度前後。ファンは温かいマテ茶を回し飲みしながら、寒空の中で試合を見守った。
試合はスペインが終始優勢に進め、アルゼンチンは攻めあぐねる展開が続いた。地元ファンは相手キーパーの名前を書いて冷凍庫に入れるなどのジンクスを試みたが、実を結ばなかった。試合終了のホイッスルが鳴ると、多くのファンは言葉を失い、中には涙を流す人もいた。
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