V・ファーレン長崎、ホーム戦ほぼ満員 収容率95.8%の集客戦略
V・ファーレン長崎、ホーム戦ほぼ満員 収容率95.8%

サッカーJ1に返り咲いたV・ファーレン長崎の集客が好調だ。ピーススタジアム(長崎市、収容人数2万268人)で行われるホーム戦は、ほとんどの試合が2万人前後の観客で埋まり、収容率は95.8%に達する。背景には、「1席も空席を作らない」という方針のもと、クラブが実施する緻密な集客戦略がある。

J1昇格で入場者数が倍増

8月29日夜、長崎市中心部にあるピーススタジアムのスタンドは、チームカラーの青色に染まった。試合途中に発表された入場者数は1万9896人。FC東京との試合は0―3で敗れたものの、観客から大きな拍手が送られた。

ピーススタジアムやショッピングモール、ホテルなどが併設された複合施設「長崎スタジアムシティ」が2024年10月に開業したのに伴い、クラブはトランスコスモススタジアム長崎(長崎県諫早市、収容人数2万246人)からホーム戦の会場を変更した。

J2だった24年シーズンに9814人だった1試合平均入場者数は、移転後の25年シーズンに1万5877人と1.6倍に増え、J1に昇格した今年の百年構想リーグは1万9842人と倍増した。チケット販売担当の北島知樹・事業部長(34)は「百年構想リーグは毎試合ほぼ完売だった」と振り返る。

「リセール」で空席を減らす

根底には、JR長崎駅から徒歩10分という立地の良さや、J1再昇格したことへのファンの期待感がある。そんな中、集客に一役買っているのが、シーズンシート所有者やチケット購入者が来場できなくなった場合に、その空席見込み分をクラブが買い取って再び観戦希望者に販売する「リセール」だ。