アニメ映画「この世界の片隅に」で知られる漫画家こうの史代さん(58)の原画などを紹介する「漫画家生活30周年 こうの史代展」が3日、鹿児島市のかごしま近代文学館で始まった。11月30日まで。
約30年間の原画410枚が並ぶ
こうのさんは広島市出身で、1995年に「街角花だより」でデビューした。これまでに手がけた作品には、広島県呉市を舞台に戦時下の人々の生活を描いた「この世界の片隅に」や、広島の原爆をテーマにした「夕凪の街 桜の国」などがある。デビュー30周年を迎えたのを機に昨年5月から各地で巡回展を開き、鹿児島市で6か所目となる。
会場には、現在連載中の新作「イメル・フウリ」など、約30年間で描いた原画410枚が並ぶ。この作品の最新回の原画と下書きを展示するのは初めてという。また、作家宮部みゆきさんの新聞連載「荒神」の挿絵は、これまでの巡回展で最多となる約60枚をそろえた。このほか、イラストや挿絵と絵本の原画、5歳の頃に描いた絵、制作風景の映像なども見ることができる。
開幕セレモニーと関連イベント
3日はオープニングセレモニーが開かれ、こうのさんや主催する鹿児島市の下鶴隆央市長らがテープカットを行った。期間中は▽11月3日午後1時半、学芸員によるギャラリートーク(先着約20人)▽同7日午後2時、こうのさんの絵本作品などの読み聞かせ会――などの関連イベントがある。
火曜日休館(11月3日は開館、同4日休館)。観覧料は大人900円、大学・高校生670円、小・中学生450円。問い合わせは同館(099・226・7771)へ。