アジア大会バスケ女子、田中選手が銀に貢献 桜花学園出身、恩師の教え胸に
アジア大会バスケ女子、田中選手が銀貢献 恩師の教え胸に

26日に愛知国際アリーナ(名古屋市北区)で行われたアジア大会のバスケットボール女子決勝で、日本は韓国に70―75と僅差で敗れ、銀メダルを獲得した。28年ぶりの頂点には届かなかったが、高校女子バスケットボールの強豪・桜花学園高校(名古屋市)出身の田中平和選手(24)(トヨタ自動車アンテロープス)が躍動した。

「逃げないで戦う」を胸に

「逃げないで戦うことを大事にしたい」。開幕前に掲げた目標を胸に刻み、試合に挑んだ。序盤からリードされる展開の中、田中選手は1メートル80の長身と体の強さを生かしてリバウンドに食らいつき、華麗なレイアップシュートでネットを揺らして相手をあと一歩まで追い詰めた。

恩師・井上真一さんの教え

ナイジェリア人の父と日本人の母の元に生まれた。名前の読みはナイジェリアの言葉で「平和」という意味だ。小学生でバスケを始めたが、代表選手となる基礎を築いてくれたのは、高校のバスケ部監督で、2024年に亡くなった井上真一さんだ。

入部して間もない頃、精彩を欠く動きの田中選手に、井上さんは「1年間お前を試合に出さないし、怒りもしない」と告げた。しかし、2年生になると「理不尽なレベルで」怒られるように。田中選手は「怒られるのは期待されているということ。そこから自分が変わった」と振り返った。

さらなる活躍を誓う

代表メンバーにも桜花出身選手は多い。田中選手は「桜花は、必死にバスケをやることの大切さを教えてくれた。井上先生の『逃げるな』という言葉を胸に、これからも頑張っていきたい」と、さらなる活躍を誓った。